透析治療
透析治療
透析システム全体の『トータルクリーン化システム』による管理と、定期的な水質検査により、安全な透析治療が行える水質を確保しています。
I-HDF:intermittent infusion HDF(間歇補充型 HDF)
I-HDFとは
30分毎に逆濾過透析液を200mlづつ補充しながら透析治療を行う、HDFの1方法です。
補充された分は、プログラム通りに除水されます。
臨床効果
一定間隔で逆濾過透析液を補充することにより、末梢循環不全の予防とヘモダイアフィルターの膜洗浄効果が起こり、血圧が安定し老廃物(リン、尿素窒素、β2-ミクログロブリン、α1-MG) の除去効率が増加することが期待されています。
水質管理と透析液の清浄化
I-HDF治療においても逆濾過透析液が体内に入るため、厳しい水質管理と透析液の厳重な清浄化が必要です。
I-HDFの仕組み(東レ 透析用監視装置 TR-3300M カタログより)
オンラインHDF
通常の血液透析で取り除くことが難しい物質(中・大分子量の尿毒素)を除去するために開発されたシステムです。
血液透析濾過(HDF)とは、血液透析(HD)と血液濾過(HF)両者の良いところを併せ持つ治療法です。ヘモダイアフィルターの前か後ろのどちらかに透析液を入れることで、それぞれ前希釈・後希釈HDFと呼ばれます。
それぞれの治療に長所と短所があり、患者さんの状態に応じて治療を行っています。
臨床効果
高血圧・心肥大・腎性貧血・栄養状態・透析アミロイドーシス・手根管症候群・入院率・生存率・費用対効果などに効果があるとの報告もあり、透析低血圧と患者さんQOL(生活の質)改善にはかなりの効果があるのではないかと考えられています。
水質管理と透析液の清浄化
オンラインHDF治療においても逆濾過透析液が体内に入るため、厳しい水質管理と透析液の厳重な清浄化が必要です。
前希釈オンラインHDFの仕組み(東レ 透析用監視装置 TR-3300M カタログより)
LDLアフェレーシス(LDL血漿吸着)
患者さんの血液を血漿分離器で血球と血漿に分け、結晶中のLDL(いわゆる悪玉コレステロール)という動脈硬化などの病因関連物質を吸着・除去する治療法です。適応となる疾患は、家族性高コレステロール血症・難治性高コレステロール血症・閉塞性動脈硬化症・巣状糸球体硬化症・全身性エリテマトーデスなどです。
リポソーバーシステム